あらすじ
4月21日の美瑛町長選挙で町民は角和浩幸氏を選んだ。政治姿勢として、いままで続けた町政のやり方を終わらせ町民目線で変革を起こすと主張。政策面も、人口減少の問題は財政と産業振興に行き着くとし、4つの主要課題と政策を具体的に提示、支持を拡げた。この投稿で選挙民から見た公約の違いや今後の展開について考えてみたい。
政治姿勢
政治姿勢として、角和氏は選挙民に蓄積した不安や不満に単にこたえるだけでなく、人口減少という時代の変化に町政を適合していく心構えのようなもの語ったとおもう。
まちの人口がの一万人を割り、このままではまちづくりが行き詰まってしまう。
だから、今まで続けた町政のやり方、具体的にはひとりの人が決めた町政、目先だけを見た町政、町民の声が届かなかった町政を終わらせる。
そのうえで、町民目線を町政の基本とし、人口減少の困難を克服する力を結集する。
これにたいし他の候補は、郷土愛や人のつながり、あるいは行政経験をアピールしたが、それがあれば困難な時代の変化を乗り越えられるかのような飛躍があったとおもう。
政策
角和氏の政策は、人口減少が引き起こす問題と到達すべき目標~つまりこれから起こしたい変化と、その変化を起こす解決策からなっていて、おおむね戦略の3要素を備えていた。
人口減少によって引き起こされる課題が財政と産業政策に行き着く
財政を合理化し、産業に有効な投資を行い経済の成長力を確保する
投資先は、農業に観光や商工業を組み合わせた6次産業や新たな起業とする
これに対し他の候補は、美しい郷土の発展やひとづくりを追求するとしたところは共感できたが、最大の課題である人口減少の重要な論点をスルーしたのを町民が感じたとおもう。
人口減少の行き着く先にどんな問題が待っているか
人口減少の根本の原因と有効な処方箋はなにか
まとめ
角和氏の政治姿勢と政策は、従来の町政の価値観を大きくかえるもので、実行にあたり強い抵抗が予想される。その根拠として
町政の歴史で役場が町民と課題を共有し、意見を聞くという発想がなかった。
役場も町民も町長派か反町長派かという枠のなかでものを考えてきた。
直近の長期政権のあいだに膨れ上がった補助金や外郭団体あるいは建設事業などは、予算がついて当たり前の既得権益となっている。
ふたつの異なる価値観が衝突したとき、新たに進化した価値観に生まれかわる(アウフヘーベン)か、あるいは分断がつづくか分か道がある。美瑛町にも当てはめることができる。
前者は、たとえ現在の価値観において対立しても、「人口減少しても独立した町として持続したい」という新しい未来の価値観において調和をはかる思想。
後者は、マスコミが盛んに取り上げる「政争のまち」「しがらみ」とか「ノーサイド」など目先の利害という価値観で行動する思想。
by Noriaki Gentsu @NorthQuest, ーびえい未来ネット
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