あらすじ
選挙の季節がやってきました。
いろいろなパンフレットを見ると、勉強になります。
候補予定者ひとりひとりのお話を聞けないので、パンフレットは重要です。
まず、デザインとスローガンに目が行きます。
でも、そこで終わらずに「このひとは何を変えたいのか」を見るようにしています。
何を変えたいか?読み取ることは難しいことです。
そこで、わたしはパンフレットのなかでつぎのポイントを探すようにしています。
何を変えたいと言っているか? WHY
そのために何をしようとしているか? WHAT
それをどのようにしようとしているか? HOW
この3つがキャッチフレーズ(スローガン)と結び付いているか?
1-4がストーリーとしてつながってはじめて、そのひとが何をしたいか、なにを目指しているかわかるようになっていいと思います。
これでは判りにくいかもしれないので、事例で考えてみます。
詳しく
なにを変えたいか?WHY(なぜ=課題と目標)
地域社会は数多くの問題があふれています。候補者がこのことをどう整理しているかが一番の着目点です。
数ある現状の問題のなかで、何を解決しなければならないかを選ぶ(優先順位)
選んだ問題が今どうなっていて今後どう変えたいか、なりたいか(目標)
上のふたつ、現状の問題と、今後なりたい目標のギャップを課題と呼びます
たとえば、商店街の活性化と言うとき、受け止める側はつぎのどの問題をイメージするでしょうか?
後継者不足?
集客力が不足?
街並みの魅力が不足?
知名度が不足?
どの問題か、そこをはっきりしないと、商店街の活性化というイメージだけでは十分伝わりません。それどころか、ここで途切れてしまいつぎのWHATとHOWにつながりません。
何をしたいか?WHAT(アクション、施策)
商店街の活性化の関係で変えたい問題と、今後なりたい目標がはっきりしたらあとは簡単です。何をすべきか/したいか、つまり役場で言う施策とか事業の提案となります。
街並みの魅力が不足であれば →サマーイルミネーション、ウィンターイルミネーションなど。
後継者不足であれば →商店の空スペースを移住者が借りて新しい商売できるような制度など。
このように、WHYとWHATが具体的に結びつくと、有権者の理解が深まり自分ゴトとして考えることができます。
HOW(どのように=方法・方策・予算、個別事業)
ここまでWHYとWHATがはっきりすれば、あとは役場レベルの個別事業の話になるので、選挙では必要ないかもしれません。
商工会と観光協会がどのように協力するとか、役場から予算をどれぐらいつけるとか、細かい話に発展します。
逆にWHYとWHATが漠然としていたら、このひとはキャッチフレーズだけ、スローガンだけのひとかもしれないとなります。そういったことでは選挙が終われば役に立ちません。
キャッチ・フレーズ
これはいろいろあって見ていて楽しいです。なかには意味不明のものもあります。
未来のために・・・
みんなに優しい・・・
新しき発想で未来を創る・・・
安心安全のまちづくり・・
地元のために・・・
なぜそのキャッチ・フレーズにしたのか、パンフレットに書いてある候補は少ないです。
書いてなくても、WHYーWHATーHOWの切り口と結び付いたストーリーがあればいいと思います。
まとめ
今回は選挙のパンフレットのなかで、課題と解決策を発見する考えかたを紹介しました。
わたしの見方になりますが、こうします、ああしますとわかりやすい聞こえのよいWHATが強調されていて、肝心のWHYがきちっと書かれていないものが多い印象です。つまりやった結果、現状がどうよくなるかが抜けています。
2023-4-09 Noriaki Gentsu @ NorthQuest
あなたもメールマガジンに登録して、ブログの新着記事をひと足はやくゲットしましょう・・・登録はTOPメニューから
本サイトのFacebookページに「いいね!」か「フォロー設定」することで、新着ブログの情報をGETすることもできます。
Commentaires