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(No.72)観光公害、目指す答えは折り合いか両立か?


求める答えを「農業と観光を両立させる」と決めれば、主要な論点と必要なアクションが見えてくる。それもなく、美瑛ならではの観光ルールとか、農業と観光の折り合いを口にするのは、問題の本質がわからないか、目をそむけているのだろう。

あらすじ

いまやオーバーツーリズムと言われる観光公害は美瑛の未来にとってリスク。世界でひとつ、美瑛ならではの観光ルールと関係者は言うが、やっていることはイタチの追いかけごっこになっている。さらに数年前から折り合いという言葉が増えている。しかしこのような言葉が農業と観光の両立という答えの妨げとなっている。


K点がないジャンプ

課題とは、問題に対して目指すべき答えのこと。あるいは、現状とあるべき姿(目標)とあいだの克服すべきギャップ。つまり、目指す答えが先になければならない。そうでなければ、右辺のない方程式と同じで、問題は堂々巡りするだけで解けない。


例として、

  • 地球温暖化の問題に対して二酸化炭素排出量の削減目標があってはじめて、必要な行動がきまる。

  • ジャンプは設定されたK点があるからこそ、選手はいろいろなアクションをとる。

  • 記述問題の求めるもの(答え)がわかれば、書いた内容は大きく外れない。


だから、求める答えが「農業と観光を両立させる」と「農業と観光の折り合いをつける」では行動も結果も大きく変わる。言葉は思考と行動を左右する。


両立させるための論点

求める答えを「農業と観光を両立させる」と決めれば、主要な論点と必要なアクションが見えてくる。それもなく、美瑛ならではの観光ルールとか、農業と観光の折り合いを口にするのは、問題の本質がわからないか、目をそむけているのだろう。


論点1.観光マスタープラン2020は農業と観光を両立させるという答えに対し、十分なプランといえるか?観光で得ようとする経済的な価値、農業が受けるリスク、投入する税の意義など相反する視点を網羅した改訂版が必要ではないか。

  • 観光のかたちが変わると言いながら、目指す観光のビジネスモデルを示していない。

  • 観光に対する住民の理解度を目指しながら、地域経済の貢献について述べていない。

  • 2027年まで10年にわたる22の具体事業に要する投資と効果の概念に欠けている。


論点2.検討中の観光基本条例が、農地や住民生活を観光からまもる抑止力や実効性があるか?いくら格調高い文章をならべても、問題をコントロールできなければ意味がない。

  • 侵入規制区域の柔軟な設定

  • AIによって侵入を映像監視・通報できる装置の許容

  • パトロール(指導員)に対する権限付与


論点3.規制による影響を克服する新たな観光ビジネスモデルを創れるか?農業と観光が両立するだけでなく相乗効果に発展するストーリーを求めること。

  • 丘のエリアや青い池に魅かれて訪れた観光客を、市街地に誘導する

  • 高付加価値の農産物のマルシェや体験ツアー、魅力的な宿泊体験のサービス提供

  • そのサービスを起業化したい移住者をリクルートすること

Noriaki Gentsu @NorthQuest

◆起業や地域の問題解決を目指す若者にむけ、「北の若者塾」を始めました。 https://www.blog1.northquest.net/


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