あらすじ
広報4月号ー予算の情報公開は不足で、期待外れだ。総予算の2%しか町民に説明していない。東神楽町の充実した情報との違いはどこから来るのか。町民とともにまちづくりを進める前提として、町民への情報公開の姿勢を役場としてよく考えて欲しい。
広報~町民に何を伝えたいのか
広報「丘のまち びえい」4月号で、令和2年度の予算が公開された。中身の感想として、
良い面は、町長の考え方や「町民まちづくり提案事業」の採択など、新しい部分が見えること
悪い面は、情報公開の不足。まったくの期待外れで、古いままの役場の体質が露呈したかたち。これでは、町民参加のまちづくりは形だけになりそう。
広報の予算説明は4ページ。そのなかで4つのまちづくりについて主な予算の使い道を説明している。
下の図は「足腰の強い産業づくり」の部分で、主な事業の予算を説明している。
問題は、たとえば上の図1の「足腰の強い産業づくり」は3380万円の説明にたいし、下の図2の「足腰の強い産業づくり」の予算総額は12億7600万円。
つまり町民は2.6%の情報しか与えられない。
予算総額の92億円に対しても、公報で説明しているのは1億8千万円(2%)に過ぎない。
だからこの広報は、予算について町民に何を伝えたいのか判らない。
東神楽町
東神楽町の公報(平成31年5月号)の「別冊町政執行方針」に予算が載っている。
たとえば産業振興に関しては下の図3のように細かく情報を載せている。次のページにわたる内容だが、ここでは割愛した。
この違いはどこから来るか
町民に対する予算の公開の仕方と丁寧さの、美瑛町と東神楽町の違いはどこから来るのか?
下図4でもう少し事実を比較してみよう。情報の差は歴然としている。
東神楽町は、将来を見据えた公共施設の統廃合や、RESASを使ったまちづくりのビジョンについて町民と議論するWSを活発に行っている。
そのために、町民にこれだけの情報を与えてフェアな関係を築いているのだろう。
まとめ
新しい町政に期待はあるが、この程度の情報公開で、ことし策定のまちづくり計画、未来ビジョン、自治条例のよい議論ができるのだろうか?
情報公開の進んだ町に負けないよう、高い改革プランを掲げ、一気に進めないと時代の流れに埋没してしまう。現状の改善はしがらみがありかえって難しい。
今回の予算の情報公開のレベルについて、東神楽町との差はどこから来るか、これでよいのか役場としてよく考えていただきたい
Noriaki Gentsu @NorthQuest
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