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執筆者の写真NorthQuest |びえい未来ネット

(No.102) 十勝・清水町|オンラインの挑戦|町民参加による総合計画


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オンラインの町民ワークショップの技術的なハードルはほとんどない。ニューノーマルと誰もが言うが、オンライン会議を開催するかどうかはまちによって違う。その意思や熱意、決断の違いがまちづくりの体力格差につながっていく。

はじめに

十勝の清水町のオンラインによる町民参加の実践事例を調べた。総合計画の策定に向けた町民参加の7回の会議の途中から、ZOOMでオンライン化に切り替えた。ニューノーマルに対応した挑戦。このハードルを超える決断の有無で自治体の格差が開く。

 

町民ワークショップのオンライン化

総合計画の策定のため、町民ワークショップ(※)で町民の意見を反映する取り組みは美瑛町でもあたりまえになっている。しかし、いまはコロナの感染拡大のため会合が停滞し、課題となっている。

※「美瑛町共有ビジョン」の策定に向けたまちづくりワークショップ

他方、十勝の清水町では「第6期総合計画」(2021~30年度)の策定に向けた町民参加による「清水ミライ自分ごと化会議」を、この6月からZOOMでオンライン化(※)した。

昨年9月から今年8月まで計7回の会議を、途中から切り替えたということ。

その成果として次期総合計画に対する20の提案をアウトプットした。

※会議録によれば部分的に全員がオンライン。6月は20名のメンバーを4回に分けて全員がオンライン会議、7月は16名全員が対面会議、8月は22名中3名がオンライン参加。

会議の成果はともかく、清水町がこのオンライン会議にチャレンジして獲得したノウハウ自体はどこもマネできない・まちの差別化につながっていくのだと思う。

  • 全員のオンライン会議と、対面会議にZOOMでオンライン参加できるインフラとノウハウを獲得した

  • Youtubeで関係者にライブ配信するノウハウをを獲得した


まとめ

オンラインの町民ワークショップの技術的なハードルはほとんどない。

ニューノーマルと誰もが言うが、オンライン会議を開催するかどうかはまちによって違う。その意思や熱意、決断の違いがまちづくりの体力格差につながっていく。



その他の学び

上記の「美瑛町共有ビジョン」のためのワークショップも「清水ミライ自分ごと化会議」も、継続的な町民参加の機会という意味において同じである。


しかし、総合コーディネートの構想日本のHP、および清水町HPによれば 「○○で初めて」の新しい取り組みが多い・・・新しさを求める風土がオンライン化会議につながったかもしれない。

  • 協議会の委員:住民基本台帳から無作為に選ばれた2000人の中から応募のあった51名 (2,5%)の町民が参加。51名のうち40代以下が25名(49%)、そのうち女性が14名(56%)と若い世代と女性の割合が高い。

※(筆者注)51名の参加率は、7回の会議を通じて平均46%。
  • 議論の結果は、作成予定の総合計画に反映。総合計画作成のための委員が全て無作為抽出で選ばれた事例は道内初

  • 全体で5つのテーマを議論するにあたって、コーディネーター及びナビゲーターには、近隣町の「十勝の未来を考える自治体職員の会」(※1)の他、東京から構想日本総括ディレクターが参加。この仕組は構想日本で初めての実施。

※1ー自治体の垣根を越えて職員同士が情報交換し、持続可能な十勝を次世代につないでいくことを目的とした十勝管内市町村職員有志による会

以上

Noriaki Gentsu@NorthQuest

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