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(No.103) 芽室町|議会の挑戦|町民参加を引っぱるケース


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美瑛町の議会運営の問題点は、予算など重要議案において本会議の審議が形式主義に陥り、実質的に審議する委員会や協議会は町民にはほぼブラックボックスである。芽室町との格差はどこから来るのだろうか。

はじめに

芽室町の議会は、早稲田大学マニフェスト研究会が行う議会改革度調査で常に1~2位を争うほど先進的だ。この華やかな成果の起点は、議会の使命感と決意、計画と取り組みにあった。それが条例となり、条例が実践できているという流れだ。ここに学びがある。


芽室町議会の改革

芽室町の議会は、早稲田大学マニフェスト研究会が行う議会改革度調査で常に1~2位を争うほど先進的だ ー 図1参照

Fig-1
図1-早稲田大学マニフェスト研究会のHPより。議会改革度調査ランキング。

芽室町議会の進化は平成25年(2013)の議会基本条例が転換点となった。これに先立つこと平成23年(2011)から改革に取り組み、2014年に一躍ランキングTOPになった。


この華やかな成果の起点は、平成 12 年度に初策定した芽室町議会活性化計画にさかのぼるとのこと・・・芽室町議会白書の4ページ「(1)議会活性化計画と取組状況」より)


つまり起点は、議会の使命感と決意、計画と取り組みにあった。それが条例となり、条例が実践できているという流れだ。ここに学びがある。この点、議会と行政の違いはあるがニセコ町も同じ。


芽室町議会は、地方自治の原則(首長と議会の対等性)を追求することが民主主義に寄与すると考えた。

そのために自らを開かれた議会に自己改革することを目標に、議会基本条例にユニークな実践項目を紐付けて取り組んでいる。主なものを整理すると以下のようになる。

  • 議会が独自のホームページを持つ =議会は行政から独立し、対等となるため。

  • 通年議会制 =町長でなく議長が議会を招集。行政と対等に政策形成するため。

  • 議会モニター制度 ー議会へ住民参加を奨励し、議会改革・活性化の促進のため。

  • 議会活性化計画書(年度ごと)ー活動の自己マネジメント、町民に情報公開のため。

  • 議会白書(年度ごと)-議会活動の系統的な記録、町民に情報公開のため。

  • 政策形成サイクル ー通年議会制と併せ、町民が議会活動に参加する機会を確保。議会の活動に関する情報公開、共有、説明責任。


わかりやすい先進事例

ここまでの情報では、美瑛の町議会しか見ていないひとには実感がわかないかもしれない。 そこで、つぎにわかりやすく先進事例を紹介したい。


  • 一般質問の会議録とビデオ録画が質問者ごとに細分化され、検索しやすい(図2)。  美瑛の場合、1日分の録画(2~6時間分)が一本のYoutubeとなっているため、質問者の頭出しや議題の確認が面倒で、視聴者層を狭めていると思う →下図のホームページはこちらから


  • 全員協議会の会議録と録画が惜しげもなく全公開されている(図3)  美瑛町の議会運営の問題点は、予算など重要議案において本会議の審議が形式主義に陥り、実質的に審議する委員会や協議会が町民にほぼブラックボックスとなっていること。下図の芽室町との格差はどこから来るのだろうか。 →下図のホームページはこちらから


  • 議会の政策形成サイクルを見える化したもの(図4)  芽室町の議会は行政の追認機関ではなく、行政のチェック、政策形成、町民参加の場づくりの機能を果たすという意思が現れたチャート。 政策提言と、町民との意見交換会・議会報告が柱となって、議会定例会とリンクしている様子がうかがえる。 →下図のホームページはこちらから


まとめ

美瑛町において自治基本条例の見直しが進んでいるが、どのような町民参加を目指すかイメージしておく必要がある。

  • ニセコ町のように、行政が引っ張って町民を巻き込むかたち・・ブログ参照

  • 芽室町のように、議会が引っ張って町民を巻き込むかたち

  • 上のどちらでもないかたちは存在しないだろう


以上

Noriaki Gentsu@NorthQuest

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