このまちの将来を心配する町民なら誰しも思う公共施設の運営費の重さ・・いままで15年以上も公開されていたこの重要な情報が、昨年から町民にも議員にも伝えられなくなったこと、あなたは知っていましたか?
イントロ
3月にこのブログで公共施設の運営費収支が長期的に悪化しているとレポートしました。
その続編はこれから皆さんにお伝えできないかもしれません。役場の財務担当課が令和5年度からこのデータを作成しない、公開しないと決めたからです(3月のレポートはこちら)
これは町民にとって好ましくないことです。
公共施設の肥大化や財政の適正化は、長年のあいだこのまちの将来を憂える町民の大きな関心であり、過去3回の首長選挙の大きな争点となった
町民主体のまちづくりを目指す自治基本条例の「情報共有の原則」に逆行してる
町民はこういった重要な情報に日頃から接しないと、公共施設を新設するからとスポット的に意見を求められても総合的な判断がしにくい
何よりも15年以上にわたり公開していたデータを、財務担当課の判断である日突然に非公開にできてしまった現実に大きな衝撃を受けました。
自治基本条例はもろいということ(行政の担当課の理由にならない理由づけで運用できる・・詳細後述)
「町民主体で持続的なまちづくりを進める」との施政方針とは逆に、大事な情報は町民に見せない昔の役場体質が行政の現場に残っている
「不完全でも自治基本条例のカタチをまず作る。これを盛り育てて自治を根付かせよう」と町民の委員に盛り上がった 議論も、行政にその気がなければ空しいということ
町民に見えなくなったものは?
町が令和5年度から町民に非公開としたデータを下図↓↓(令和4年度のデータ)に示します。
クリックで拡大します↓↓
このデータが非公開となると何が困るか?
3月にレポートした(下図↓↓)のふたつのグラフの更新ができません。
つまり、このまちの公共施設の維持費の負担が将来に向けて良くなっているか悪くなっているかが町民に見えるものがなくなってしまいました。
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役場とのやりとり経緯
2023/12月、ホームページの令和5年度の財政運営計画の最終ページの「公共施設等運営収支決算が抜けています」と指摘、追加を要望した。(回答)「現在作成中のため準備出来次第公開いたします!」・・・そもそも夏に公開した資料のデータが年末に「いま準備中」とはおかしいとの印象あり
2024/3月のレポート作成時、要望したデータはまら公開されていなかった。
5月末、待ちかねてある議員さんにそのデータをもらったかと問い合わせたら、もらっていないと。議員さんに財務担当課への声掛けをしていただいた。
即日、担当課より電話で回答あり「そのデータは財政運営計画には必要ないと判断し、作成していないと」・・詳細は下記に
偏った行政主体の理屈
問題のデータをなぜ非公開としたか。担当課の説明は
「今後5年の財政運営計画に、過去の公共施設の2年分の実績だけ付け足している今の資料は形式としておかしいとの議論が課内でありました。
そしてよく考えてみると今後の財政運営計画に過去の公共施設のデータは必要性ないと判断し、作成もしないと決定しました。」・・必要性がないことの理由づけはありません
(このはなしを理解したい人は下図↓↓を見てください)
こういった理由にならない理屈を考えだす財務担当課が100億円を超える予算を動かしているんだなと、町長が町民主体とか持続的なまちづくりと言っても現場の判断はそうでもないなと、不安になりました。
いままで15年以上も町民が見てきた「公共施設等の運営収支決算」を、財務担当課が「書類の形式としておかしい」から「必要ない」と独断している・・・町民が必要かどうかの視点はどこかに行ってしまった
むしろ形式がおかしいというなら、上図でピンク色でR4からR8の見込みを追加で示すことではないか?・・・持続的な財政運営の精度を高められるから
そもそも「公共施設等の運営収支決算」はどの自治体においても「持続的なまちづくり」の喫緊の大きなテーマ。また自治基本条例の観点からも町民に公開すべき重要な情報ではないか
上記の1~3は担当課との電話連絡のなかで意見として述べました。「意見はよくわかった」とのことでしたが、どうなることやら・・・
参考データ
今回はここまでです。
2024-7-2 Noriaki Gentsu @ NorthQuest(ノース・クエスト)・・Quest=探求する
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