あらすじ
4月の美瑛町長選挙で、人口減少の未来のまちづくり戦略を町民に示せない町政が終わった。代わって、マネジメント指向で未来を創ると公約した町政が誕生した。まちづくり戦略の動きは全国に広がっている。この投稿は美瑛町が見習うべき見本として身近な東神楽町の実施例を紹介する。
RESAS(地域経済分析システム)
これは政府の統計データを目的ごとに判りやすく表示できるシステムで、多くの自治体の活用事例がすでに公表されている。
得られたデータから、他の自治体と比較するなどして課題を抽出する
データと体感を検証(※)し、まちづくりの方向性や戦略の仮説を立てる
町民をいれたワークショップで情報を共有する
行政の実行計画とマネジメントサイクル(PDCA)に落とし込む
※経済関係のデータは、実調査の結果をマクロ理論に合わせて推計したものとなる。データのは、他のデータと組み合わせ、実際の感覚と一致していることを検証しながら活用する。病院で、自分の症状が検査データが一致したあと治療が始まるように。
東神楽町の実施例
美瑛町の新しい町政ができるだけ早い時点でまちづくりの基本データをまとめ、町民に共有すべき見本として、東神楽町の事例を示した。
下記ワークショップに先立ち役場が準備した元データと思われる
産業と人口流動について (中央大学 教授 細野助博) 産業が衰退と人口の流出について述べている部分がある
北海道では他にニセコ町、銀行、商工会などの活用事例が報告されている。また、全国の大学のゼミや高校の授業に活用している事例も報告されている。(北海道斜里高校)
まとめ
人の幸せの尺度は経済成長だけで測れるものではない。といっても、経済を見なくてもよいとはならない。経済成長のうえに、福祉や生活環境がなりたち、ひとそれぞれの幸せにつながっていくとおもう。
その意味から、いままでの町政は人口減少の未来の戦略、つまり人口と産業と経済が未来に向かって成長し持続していくシナリオを町民に示すことができなかった。
そればかりか、「日本でいちばん美しい村」と景観づくりに力をいれるあまり、美瑛町がいちばんだとみんな思いこむようになった。まちの繁栄について思考停止となり、気がつけば人口が一万人を割ってしまった。
今回の選挙の結果が、本末転倒の状況を修正し、人の幸せというものにまっすぐに取り組む町政に変わる転機となるよう期待する。
by Noriaki Gentsu @NorthQuest, ーびえい未来ネット
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