あらすじ
2月27日、町民主体の町政を目指す自治基本条例の採決で意見が割れた議会(注1)。
そのルーツが知りたいと、2月6日の委員会の議事録を事務局に請求。
92ページのコピー代として470円かかって少しびっくり。今年だけでもあと5-6回はコピー代が要ります。(笑)
コピー代と言われれば断れないです。
でも、そもそも町政の情報が町民の権利として保障されているこの町で、議会の会議録をとるのにお金が要るとなると話は別です。
コピー代を無料にすればいい話でもないです。
町民にとって、町政の情報が伝わりにくい、判りにくい、意見を言いにくいと言われつづけている難しい現状を、議会が率先して大きく変えていく。その動きのなかでコピー代がかからなくなるのがよいと思います。
大きく変えていく動きとは。
まず、議会改革に挑戦する議長を選出することだと思います。
角和町長は、町政の改革をさらに強めるとして町民の圧倒的な信任を得ました。
一方で議会は無投票。町民の投票による信託を受けていない議員が行政のチェック役となる、超おかしな状況です。町民は、すくなくともわたしは選挙公報も手に入らず、どの議員がどんな公約で議員になったかも知りません。
町政の、このアンバランスな状態をまず解消しないといけません。
新しい議会は町民に対してアクションが必要だと思います。これは自治基本条例の実践でもあります。
5月の臨時会で、言葉だけでなく真に議会改革の公約に汗を流せる議長を選出する
6月の一般質問で、議員は各自の選挙公約を町民に説明する
以上があらすじとなります。
これから、この異常な状況で船出する新しい議会の課題を考えてみます。興味のある方は読み進んでください。
くわしく
町民が選んだ(信託した)議会の情報にお金がかかる。おかしいです。
これは新しい議会が5月に成立したらすぐに改善してほしいとおもいます。
4月施行の自治基本条例の情報共有の規定により、委員会の会議録をホームページで提供すべきです。
町民の知る権利については、自治の先進地ニセコ町では、町政の情報は町民の所有物であるとまで踏み込んでいます。
5月議会の議長選挙はマニフェスト(公約)選挙とすべきです。
無投票による議員が町政の最高の意思決定機関となる議会を構成する・・でもしっかりやっているなと、町民から評価されるようになってほしいとの思いです。
自治基本条例の施行の初年度です。繰り返しますが議会におかれては改めて町民の信頼を得るアクションをお願いしたいと思います。
5月の臨時会で、言葉だけでなく、議会改革の公約に汗を流せる議長を選出する
6月の一般質問で、議員は自分の選挙公約を町民に説明する
4年前、新町長に呼応して町民主体を唱えた佐藤議長に大いに期待しました。しかし4年間の議会改革の総括もなく、議会を去りました。
令和3年秋の自治基本条例専門部会。参加した議員が、議会は議会基本条例は作らず現行の議会規則の変更で対応すると表明。佐藤議長の決定に全議員が合議したと。町民との対話もなかったこの独断に、町民委員は大いに失望したものです。
しかも終わってみれば議会規則の変更はなし。少なくとも町民に説明はないです。
町民意見を行政に反映できる議会になるため、議会基本条例を制定すべきです。
2月の自治基本条例の審議で、行政が条例案をどれだけ町民に周知したかという点で条例の制定の賛否が割れました。
これに対するブーメランがあります。(注2)
議会が2月27日に提案を受け3月16日に可決した令和5年度の予算案。これに町民の意見がどれだけ入ったのでしょうか。時間が足りませんでしたね。
このような改革は、現行の会議規則ではとうてい無理、議会基本条例の制定が必要になります。
その他の課題
新しい時代にあった持続可能な議会となるため、多くの課題があります。議会は町政の最高決定機関だから、議長がその目標を設定するしかありません。議会の考えをまとめて町民意見交換会でひろく議論すべきです。そういったビジョンを掲げる議長が必要と言うことです。課題は順不同。
冗長な質問を回避し、町民に分かりやすい一問一答方式への移行
議員後継者の育成のために議会が果たす役割=主権者教育
町民の投票機会を奪わないための議員定数の適切な削減
町政の高度化のための議員報酬と政策研究費の増額
委員会の自由討議による政策形成力の強化
2年サイクルの政策提案により町民の意見を反映
委員会活動と監視機能の充実のための通年議会
2023-4-28 Noriaki Gentsu @ NorthQuest
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