あらすじ
障がい者の家族がいるとどこに行くにも下見が必要だ。先日も新しくアクセスを整備した青い池を見てきた。障がい者のための充実した駐車スペースから、青い池にたどり着くのはとても難しい。極端なアンバランス。だれがここを作ったのだろう。
すごい駐車スペース
何百台も入る広大な敷地に障がい者用の駐車スペースが6台分とは、すごく立派。これから行く青い池に障がい者がわくわくする瞬間だ。
はじめに立ちはだかる急な階段
案内板によれば右横の急な階段から青い池に行けそうだ。私の家族には無理だと思う。
そのとき年配の男性(左手に杖)を含む四人家族が地図を見ながら話し込んでいたので私は説明してあげた。
「足が不自由なのですね。青い池はこの階段をいくと近いです。でも無理なら、左のスロープからも行けますよ。地図では帰り道になっているので、青い池には遠回りになりますが」
この家族は迷わず左のスロープを選んだ。よく見ると他にも多くのひとがこの道をゆったりと歩いて行く。車いすのひとはこちらを行くしかない。
つぎは転げ落ちそうな階段
階段かスロープで斜面を上に登ってたどり着いた池の入口。そこはこの転げ落ちそうな階段だ。車いすなら4人ぐらいで前後を支えないと危険だ。介助者ひとりではどうしようもない。
車いすを寄せ付けない遊歩道
なんとか車いすを青い池の遊歩道におろしたとしてあとはこの道を進まないといけない。車いすの前輪が白樺の根っこでブロックされると障がい者は前に放り出されるからとても危険だ。車いすを後ろ向きに進めるしかない。そこまでしていきたくないと言うだろう。杖で行く人なら、途中に足を休めるベンチが欲しいところだ。
どうしても行きたい車いすの人は・・・
私が車いすの家族を連れていける道がひとつあった。売店とトイレの道をずうっと左のはずれまで行けば青い池にアクセスすることはできる。しかしながい砂利道なのでやはり難しそうだ。行った先は青い池と川の合流地点で無理していくところではない。
まとめ
身近に障がい者がいなくても、「美瑛の美しい景観と優しさを、すべてのひとに」というミッションを掲げるだけで、いまと違った観光地マネジメントの発想が生まれないだろうか。
「美瑛らしさ」とか「美瑛ならでは」というひとは自分たちの理屈(プロダクトアウト)を振りかざしているだけではいずれ飽きられる。
「景観だけではないよ」と、ひととしての顧客に満足を与える精神(マインドセット)が世界に誇る美瑛の観光ビジネスの進化に必要でないだろうか。
by Noriaki Gentsu ーびえい未来ネット@NorthQuest,
メールマガジンを登録して新着情報を受け取る →クリック
びえい未来ネットのFacebookページを見る →クリック
新しく「北の若者塾」を始めました。 →クリック
Comentarios