
あらすじ
2019年12月美瑛町議会。行政の出した条例案・・肝心の審議は委員会へ。10日ほどたった本会議で委員長が報告・・「原案可決」のひと言のみ、あっという間に可決。町民にしてみれば「原案可決」の中身はほぼブラックボックス。これで「未来につなぐまちづくり」や「みんなでつくるまちづくり」はできるか?
本当にこれでいいの?
昨年(2019年)末の、令和元年第8回定例会で気づいたこと。
公共料金の改定や、青い池の駐車場など町民に身近な条令の議案が、ほかの事務的な条例の議案とともに、本会議でものすごいスピードで議決される。町民はとてもついていけない。
町民に身近な条令の議案はほぼ委員会に付託されて議論する。「原案可決」の結果だけが報告され、何が議論されたか町民には判らない。・・・審議結果の2ページ目の、議案1,2,3,6,7号を参照
たとえば「議案2号 美瑛町青い池駐車場条例の制定について」の流れはこうだ。
12月9日。行政から条例が本会議で提案。議会は委員会に付託すべきと議決。
12月18日。委員長が本会議で議長に報告。これを受け、質疑と討論を行って採決。
ここで引っかることは、
12月18日の委員長の報告が「原案可決」のひと言のみ。審議内容の報告は一切なし。所要時間はたったの2分・・・末尾を参照|ビデオ検証~「たった2分の審議」
町民意見の公募や、9月の定例会の一般質問など、多様な論点があったはず。(町民の料金の扱い、収益の見込み、路上駐車、観光客の減少など)
まとめ
条例は細かい議論が必要なので、本会議と別の委員会で議論している。町民が考えつかない幅広い視点で議論しているはずだ。ところが町民には「原案可決」のアウトプットしかない。議会とはそういうものと考えるか、いや未来に向け何かを変えないといけないと考えるか。
「原案可決」の背景には、幅広い論点、最終的な判断と妥協、賛成/反対意見など、なければおかしい・・この記録を後世に残すことが議会が果たす「未来につなぐまちづくり」ではないだろうか
また、町民にその内容を公開し、知らせ、理解されてこそ議会が果たす「みんなでつくるまちづくり」ではないだろうか
次回は、このときの各種料金変更の条例の審議について考える予定
以上
Noriaki Gentsu @NorthQuest ◆起業や地域の問題解決を目指す若者にむけ、「北の若者塾」を始めました。 https://www.blog1.northquest.net/
(参考)ビデオ検証~「たった2分の審議」
12月18日の審議プロセス(下の1-5)・・・Youtubeビデオ「青い池の駐車場について」はここから<2分間>
議長が常任委員長に報告をもとめた
常任委員長が審査結果を朗読で報告した(朗読内容は「原案可決」のみ)
報告に対する質疑を行った -質疑なし
賛成討論と反対討論を行った -賛成、反対ともになし
条例について、委員長報告のとおり決することの挙手採決 -賛成多数
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