(No.158)倶知安町の無法開発にリアクションする|6月議会傍聴記—②
- NorthQuest |びえい未来ネット
- 6月24日
- 読了時間: 4分
倶知安町とニセコ町で起きた無法な森林開発。外国人の無法な確信犯からこの町の自然をどう守るか、これは町政の根幹にかかわる重大な問題です。6月議会に期待しましたが、意見書も決議も、一般質問の深い議論もなし。国も道も後手に回って、再発防止のみ。自分たちのまちを自衛するため、すぐリアクションが必要ですね。

目次
倶知安町の無法開発の経過
2023年夏頃から、倶知安町巽地区で外国籍とみられる人物が発注した住宅建設のために、約3.9ヘクタールの森林が無許可で伐採されました。
事業者は、森林法で定められた1ヘクタール以上の伐採に必要な林地開発許可を取得していませんでした。(0.9ヘクタールと偽っていた?とも)
北海道は2025年6月に現地調査を実施し、開発の中止と復旧計画の提出を指導。6月9日に事業者から植林による復旧計画書が提出されました。(道の動きは遅い)
さらに、建築基準法や都市計画法にも違反していたことが判明し、建物の確認申請も行われていなかったことが明らかになっています。
その原因
開発者側の法令無視:必要な届け出や許可を怠ったまま工事を進めたことが最大の要因です。・・・・(性善説は通用しない!自治体の自衛が必要!)
行政との連携不足:道や町が繰り返し書類提出を求めたにもかかわらず、事業者は応じなかったとされています。・・・(お役所仕事は通用しないということ!)
- 外国資本による開発の急増:倶知安町はニセコエリアに近く、観光地として人気が高いため、海外からの投資による開発圧力が背景にあるとも指摘されています。・・・(富良野と美瑛はビジネス的には合理的なターゲットとなる!)
議会と行政がとるべきアクション
6月議会の関連のやり取りは、本文の末尾を参照してください。
目下の最優先は、倶知安町とニセコ町で起きた問題が美瑛町で再発しないかどうかを検証し、9月議会で必要な手を打たなければなりません。
倶知安町とニセコ町で起きた行為が仮に美瑛町で発生した場合、そのシミュレーション結果はどうなるかの検証。・・・十勝岳爆発の防災訓練と同じ考え方。
道、倶知安町、およびニセコ町の再発防止策を当町でも導入した場合、そのシミュレーション結果はどうなるかの検証。・・・再発防止策は有効か。
シミュレーション結果の問題点を分析し、倶知安町やニセコ町より広大な土地を有する美瑛町で、地域住民も含めた監視や通報システムなどの自衛のための独自の方策の考案と条例化。・・・国や道まかせにしない自治の精神。
以上の打ち手のベースとなる基本の考え方は、「今大丈夫か」ではなく、「これから大丈夫か」です。細かくはつぎのとおりです。
オーバーツーリズムと同じで、法律ルールが守られない場合の自衛策を講じる。
国や道の再発防止策は完全ではない場合の自衛策を講じる。
国や道の所管ではあっても、広大な森林は地域住民の協力を得て見守りしていく。
(参考)6月議会での関連のやり取り
6月議会では、「未利用地の利活用」ということで旭地区の136haの土地について一般質問がありました。倶知安町で起きた問題の対応には程遠いものでした。やり取りの抜粋はつぎのとおりです。
土地の所有者に以前に接触したことのある質問者・青田議員の心配ごとは、外資に売られないようにということ。
そのために、町としてもコンタクトして町として利活用することが望ましいと言う点では議員と町長は一致したこと。
しかしながら町長は、「民有地に関しては行政としては法の範囲内でしか対応できない」という点を繰り返したこと。
今回はここまでです。
2025-6-24 Noriaki Gentsu @ NorthQuest(ノース・クエスト)・・Quest=探求する
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