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  • 執筆者の写真NorthQuest |びえい未来ネット

(No.136)速報・美瑛高校の事例研究-(1)|町民参加の議論をどう進めるか

人口減少下にあっては削減縮小の話がつきもの。まちづくりのリーダーを目指すひとは議論が脱線せず冷静な判断ができるよう、ビジネスで活用されている思考フレームに慣れて、多面的かつ総合的な判断力を養うことをおすすめします。今回は事例研究として美瑛高校を取り上げます。



2024-1-28 20:01 文中若干の字句修正行いました。


イベントの概要

1/27(土)のイベントは美瑛町議会 講演会・意見交換会 ~町民とともに歩む議会を目指して。

  • 講演会: 北海道大空高等学校の校長・大辻雄介氏による「高校魅力化の推進について」・・島根県海士町の隠岐島前高校、高知県の嶺北高校、北海道の大空高校の魅力化プロジェクトに携わった経験談。

  • 意見交換会: テーマ「高校と地域の連携・協働による魅力ある地域づくりについて」。前半は「講演会の感想について」、後半は「美瑛高校の魅力化について」。7~8人の5グループに分かれて議員が町民からヒアリング。

  • 詳細は省略


心配事項

既報のブログのとおり、美瑛高校のあり方は①議論プロセスの透明化、②町民・議会・行政のコンセンサスを基本に進めるのが望ましいと思います。


その立場から、今回は町民の意見を適切なテーマ設定と方法で聞けたかどうか疑問です。

もし、今回の議論の結果をまとめて行政にぶつける(とある議員が言っていましたが)ならなおさらです。魅力化のテーマで意見を聞かれて反対する町民はいませんから。


  1. 町民に意見を求めた「美瑛高校の魅力化」のテーマと、議員の頭にある隠れたテーマ(町立化)が混在した・・・来年度の入学希望者が12人(うち町内が3名)で道教委の学校再編の基準に触れることが確実に。

  2. 魅力化という点で、①強みを活かす専門学科の新設や②町内の新産業創出と就職受け皿つくりなどの別のアプローチが要るとの指摘に対して、時間的にその余裕がないと。なにかのルートで道に交渉していると。

  3. 良く考えてみれば、この入学希望者の状況は「美瑛高校の魅力化」の結果が出なかったということ。中学生は学校推薦に頼らず、新しい自己推薦の方法で直接旭川に願書を出しているとのこと。

  4. 「魅力化について」のヒアリング時間が30分しかなかったこと。町民の参加者に偏りがあったこと・・・参加者に子育て世代がごくわずかしかいなかった


間違った問題の正しい答えほど厄介なものはないドラッカー

美瑛高校の問題は議論する前に適切な課題設定が必要です・・・課題とは明らかにすべき問題。これに限らず人口減少化における削減縮小の政策議論に必要なことです。


あることを決めるときの論点は下図↓↓のようになると思います。一番右側の項目は根拠に基づいた検証が必要なものです。

  • 27日の意見交換会ではこの一部の議論だったので設問は不十分だと思います

  • この図、あるいはそれに代わるものを、A案とB案のメリットデメリットとともに公平なカタチで町民にプレゼンし、ヒアリングを行なうのが肝心です

  • 道教委の態度がわかった段階で、下図のAで「魅力化」を「道立のまま」、Bの「魅力化」を「町立化」に読み替えることになります。この場合、Aで旭川の高校に通うことが大変なことか、人口や経済波及効果が大変なことになるかといった検証となります。


このようにすれば、客観的な議論ができて政治的に賛成と反対に真っ二つに分かれることができにくい言うメリットもあります。つまり賛成と反対の意見が出尽くすと自ずと一定の方向に落ち着きます。


この図は、一番左に検証すべき政策、A-現状(Before) B-改善(After) C-ヒトモノカネの実現性で構成しています。一番右側は、検証可能になるまで分解をして展開します。A、B、Cともに原則〇になることが左端の案件を進める要件となります。

総合的な判断

上記のフレームではどんなテーマでも賛成反対がいくらかは割れます。


その場合、下図↓↓のような概念に基づいた町(議会と行政)の総合的な判断になります。町の負担が一億強となる町立化の生涯ランニングコストと、建設などの初期費用を、どこに投入するのが最も合理的かという判断です。その説明であれば町民は納得すると思います。


このフレームを使えば次のような意見も拾い出すことができ幅広く検討することができます。


  • ちなみに、教育と福祉分野においては8市町村の広域連合の連携があるし、町立病院の年4.5億円の繰入が今後増加する方向にあるか、産業のひび割れの問題の投資額はいったいどれだけ必要なのかなど

  • 大辻氏が話した高校の投資1億円の経済波及効果は1.5倍については、公共投資と同じ水準で特に驚かない。リターンと産業間連携を生むものに投資すればもっと高まる可能性があります。人口の減少懸念も、8市町村のなかで流動している現状から高校の有り無しはあまり関係ない。

  • 大空高校が町外からの生徒が目論見以上に増えていること、卒業生が鮭の回遊のようにいつか戻ってくればという話でしたが、美瑛にそんな余裕があるのかと。


以上のように二つのフレームを使えば、町民・議会・行政のコンセンサスがいまよりとりやすくなると言えます。

この図は上は抽象的で広い概念、下は具体的な項目となるように階層的に分解することが肝心です

今回はここまでです。これからまちづくりのリーダーを目指す皆さんはどう思われますか?


2024-1-28 Noriaki Gentsu @ NorthQuest(ノース・クエスト)・・Quest=探求する

 

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